STEINS;GATEの5作品目になりますが、本作【STEINS;GATE ELITE】は1作品目のSTEINS;GATEのアニメーションに特化したリメイク作品です。
STEINS;GATEを製作している会社、5pb.初のフル・アニメーションアドベンチャーとなっており、期待度はかなり高めです。
今回の記事は【STEINS;GATE ELITE】の買いな点をいくつかお話します。
Contents
全編アニメーション動画で描かれています
従来のアドベンチャーゲームには見られないキャラの立ち絵、イベントCGなど全ての描写がアニメの絵で構成されています。
原作のSTEINS;GATEのゲームは、テキスト文字を読み進めていくことでストーリーを進めていくゲームでしたが、本作はそんな小説を読んでいる感じのゲームから、アニメーションに変更されていますので、世界観を理解しやすく、視覚的に本作は物語に溶け込みやすく作られています。
ゲームというよりもアニメを見ている感覚に近いゲームに仕上がっています。
アニメでも描かれていない個別ルートも新規描き下ろし
TVアニメで描かれていないものも本作ではしっかりと描き下ろされていて、シナリオ全体に深みとSTEINS;GATEの世界観が散りばめられています。
それぞれのキャラクター目線のルートでアニメーションが追加されているので、新鮮さも感じられて、本作の力の入れ具合が伺える一STEINS;GATE本になっているのです。
その他にも細かいアニメ化されていないシーンもしっかりアニメーション化されていて、見所が多数。
Switch限定でファミコレADV「シュタゲ」が面白い
Switch限定にファミコレADV「シュタゲ」が同梱されているのですが、こちらのクオリティがかなり高めで面白いとネット上で噂になっています。
ファミコンの画面でプレイすることが出来て、当時シュタゲがあればこのゲームのような画面になっていたことでしょう・・。
興味があればSwitch版を購入すればついてきます!
STEINS;GATE ELITEの不満点
実際に販売してから、数ヶ月が経ちましたが発売した時は話題になっていて、そこまで不満点は見当たらなかったようですが、時間が経って、冷静になって考えてみると色々な弊害も見られていましたのでまとめてみました。
- アニメーションなので、ゲームとしてのテンポがどうしても悪くなってしまう
- アニメーションというものでのゲーム構成なためアニメでもいいのでは?と解釈も出来る
- 公式サイトで本作の出来は「ゲーム以上でアニメ以上」ということでありましたが、ゲームの部分は以上とは言えない部分がある
アニメーションを実装したことによって、ゲームテンポが遅くなり、一部のソフトを購入したユーザーからは、不満の声が出ているように思える。
公式サイトげ書かれているゲーム以上でアニメ以上というのは、一部正解であり、すべてが当たっているわけではありません。
本作のELITEでは、”フォーントリガーが起動出来ません”
本作は自動的にメールが届くと強制的にメール画面が開いて、話が進んでいきます。
他にも顔のどアップを多く使っていたり、同じカットの絵を使い回していたりと、アニメーションにしたことによる、弊害が出ているのが気になる点です。
それにしても、原作のゲームよりかは演出ははるかに上なのですが、シュタゲファンの間ではそれを許さなかったのでしょう・・ネット上での不満が爆発していました。
STEINS;GATEの満足度はそれでも高い
実際問題、不満点も多く上がっておりますが、それ以上に満足度は極めて高いのがこの作品の特徴です。
細かい新規アニメカットシーンは数多く存在しており、エンディング以外の部分でのアニメーションも光るモノがありました。
ELITEならではの要素として、個別エンドやオープニングエンドなどは新しいもので構成されていまして、【STEINS;GATE ELITE】は原作ゲームのアップデートされたものというイメージで捉えてもらえると、とてもしっくりくるはず・・。
実際にシナリオや世界観の完成度はもともと評価も高く、テキストをただ読むだけのノベルゲームでそこまでの評価をもらえていましたので、本作ではアニメーションを用いることにより、さらに物語を見やすく、分かりやすくしたアップデート版。
本作をより良いものにしようと開発を進めた結果、新規要素を多く組み込む作品ではなく、完成度の高い原作を如何に色々な世代に提供するかに努めた作品と考えてもらえれば、理解しやすいのではないかと。
ストーリーや展開が抜群に面白いモノをさらに手を加えて、面白くないという評価をもらうよりかは、原作をアニメーション技術を用いてリメイクという、完全版を届けようとなったのではないかと考えています。
是非、原作がどこまで変わったかをその目で確かめてもらいたい作品で、とてもおすすめな作品であるので、興味があればプレイしてみてはいかがでしょうか?
限定版として、『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』のゲームも一緒についてくる同梱版がPS4で発売されていますので、とてもお得です。
他にも過去の作品でファンディスク2作品目の新しい世界観で描かれている『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』、キャラ個別のルートやエンドが用意されている3作品目の『STEINS;GATE 線形拘束のフェノグラム』、アニメ原作の正当続編として2018年話題になっていた4作品目の『STEINS;GATE 0(シュタインズ・ゲート・0)』の方もELITEと共にプレイしなおしてみるとより、面白いのではないかと思います。