STEINS;GATEの後日談として、ファンには嬉しい世界変動線3%台のδ世界線(デルタ世界線)を描いたファンディスク【STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん】が発売されています。
これは、漫画やアニメで描かれることはないアナザーワールドストーリーとなっており、δ世界線(デルタ世界線)の新しい世界が広がっています。
今回の記事はファンディスクの一部内容をお話していきます。
STEINS;GATEを知らない方はこちらの記事も参考にしてください。
【STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん】はあくまでも、『STEINS;GATE』をプレイ済みのユーザーに向けてのファンへのサービスディスクであり、ファンディスクというカテゴライズなので、基本的には原作を知ってからするゲームであることを前提にお話します。
Contents
世界変動線3%台のδ世界線は陰謀も悲劇もなし
STEINS;GATEはコミカルな要素を含んだストーリーで、基本的にはプレイしているとハラハラドキドキするといったシリアル展開が普通でしたが、【STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん】に至っては、全体的に甘い感じの展開が待っています。
ファンディスクという形で販売されているため、登場キャラクターとのスイーツな関係が中心です。
本作の舞台となる世界変動線3%の世界とは陰謀も悲劇もスルーした、パラレルワールドが舞台。
緻密な伏線や血生臭い演出などは、どこにいった?というレベルで全く別のゲームに早変わりしており、主人公の岡部倫太郎とその周りにいる女性キャラクターとのイチャイチャラブラブなシーンがたくさん盛り込まれているのです。
α世界線やβ世界線も一切登場しない、ラボの資金難をラボメン8人で何とかするストーリー
度重なるDメール実験の結果、δ世界線に辿りついた本作の【STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん】は岡部倫太郎と原作で悲劇を回避するために奔走した、キャラクターたちとの平和な世界が舞台になっており、原作ラブの人が見るとズコーってなってしまう展開が満載。
大雑把なストーリーとしては、ラボの資金難をどう解決するか?という問題をメインとしており、日常生活を満喫する形で構成されている。
ラボメンとプールに行ったり、バンドを組んだり、メイド喫茶でバイトをしたりと原作の舞台をラボメンと楽しむ描写や背景で作られています、本当にSTEINS;GATEファンのためのディスクです。
ただのファンディスクではなく、原作のエピソードの補完も必見
全体的に明るく、これまでのSTEINS;GATEではないのは確かなのですが、色恋中心に焦点を当てているだけのラブラブなゲームという単純なものでもありません。
キャラクターの魅力を伝えるための掘り下げや原作で語られなかったエピソードの補完がしっかり行われており、魅力ある素晴らしい作品になっています。
言わば「痒いところに手が届く作品」という形容が正しいと思います。
しかし、色恋が一切全くないというわけではなく、キャラクター一人一人の個性を生かしたストーリー展開はもちろんのこと、周囲の人間関係を含む岡部倫太郎との個人的なラブラブな描写もふんだんに盛り込まれている作品になっているため、STEINS;GATEファンとしては、買わずにはいられないイベントやCGが用意されています。
おすすめなのは桐生萌郁ルートと漆原るかルート
なぜこの2名を挙げたのか・・?一番報われないルートの二人との関係がかなり親密になっていくのが描かれているため、原作からは想像つかない展開が待っているため、個人的にはおすすめしています。
桐生萌郁ルートについて
桐生萌郁は原作ではスパイや裏の犯罪組織としての一面も濃く描写されていたので、今作のイベントシーンやCGは必見、予想もつかない展開がしっかりとエピソードで原作の補完を果たしています。
メールでしか饒舌に会話が出来なかった桐生萌郁もしっかりと会話で、語られているところなどはファンとしてはかなり新鮮に映るはずです。
漆原るかルートについて
言わずもがな、男だ・・見た目は美少女だが男だ・・で有名な漆原るかは原作では男性から女性になるという性別が逆転するという展開や描写がありましたが、今作は男性のまま岡部倫太郎とのラブラブなストーリーが展開されるため、かなり濃く危ない展開です。
これはSTEINS;GATEとこの【STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん】は全く違うんだぞ?というのを証明するルート分岐でもあります。
「こんな可愛い子が女の子のはずがない」という名言を聞いたことがあるだろう・・その通りの展開がそのまま描かれているとなると一部のHENTAI層には、相当ウケるシナリオ展開であるため、必見です。
他のヒロインとの関係はお約束的な展開
ご想像通り、他のヒロインとの展開は想像通りの期待を裏切らない展開となっているため、損はしません。
CGなども可愛いキャラクターをさらに可愛らしく見えるように描写されていて、原作とは違う視点で描かれているのが魅力的な部分。
全エンディングをしっかりと見たいと思わせる展開、ムフフなセリフや展開もしっかりと収録されている点は5pb.Gamesの力がしっかりと反映された形になった作品となっている。
もちろん原作に忠実な展開というからには、システムも忠実に引き継がれており、携帯電話で送ったメールによってストーリーが分岐していく”フォーントリガーシステム”も健在です。
電話レンジ(仮)の過去にどんなメールを送るか?に焦点を当てて、それぞれのキャラにストーリーが分岐していくというのは変わらず、アドベンチャーゲームにはなくてはならない、スキップオート機能もしっかり入っているためグダグダなことになることはありません。
ストレスなくプレイすることにもしっかりと考えられているので安心。
ファンディスクとしての完成度はかなり高く、素晴らしい作品になっているため原作未プレイの方にも楽しんでもらえる展開であるが、あくまでも原作からの派生作品であるため、しっかりとストーリーや内容を楽しみたい方は原作をプレイしてからの方が無難です。
のんびりとボイスを堪能したり、メールコンプリートを目指したりと、全てをしっかりと網羅するには時間がかかるため、ファンディスクの枠を越えたボリュームもなかなかです。